煎じパック
当院の煎じパックは、自動生薬煎じ分包機「煎自動マイスター」(日本製)を使用しています
当院で処方する生薬は、ご自身で自宅にて煎じていただく方法と、院内の生薬煎じ分包機にてお作りした煎じパックをお渡しする方法(別途手数料220円/1日がかかります)よりお選びいただけます。診察時に担当医や受付までお気軽にご相談ください。
漢方煎じ抽出機、煎じパックを利用される患者様のメリット
- 本格的な漢方煎じ薬を、無添加かつ手軽に利用できる。
- 毎日1時間程度の煎じる手間が不要。
- 煎じる際に出るにおいを気にしなくてよい。
- 煎じを失敗することがなくなる。
- 煎じ作業中の火傷などの事故がなくなる。
- 持ち運びできるため、外出先でも服薬できる。
漢方煎じ抽出機、煎じパックのメリット
- 1. 成分の均一性について
- 患者さんが煎じ薬を自宅で煎じる場合(自煎)、その日の火加減や水の量、煎じる時間のバラつきによって濃くなったり薄くなったりする、いわゆる「煎じのムラ」が出てしまいます。抽出条件によって抽出がバラつくのは煎じ薬の宿命とも言えます(最悪の場合、焦げ付かせてしまい1日分が無駄となることもあります)。このような「煎じのムラ」ばらつきは「効き目のばらつき」となって現れます。煎じパックであれば、患者さんが飲む初めての一包から最後の一包まで濃度が均一で、効き目がばらつくことがありません。特に、指示された通りの方法・時間で煎じないと効き目や安全性が著しく損なわれるような漢方薬は、マイスターを使用して正しい方法で煎じる事で安心で安全に服用いただけます。
- 2.エキスとの違いについて
- 煎じ薬はエキス顆粒剤に比べて効き目が優れていると一般的に言われています。エキス顆粒剤は、煎じ液から水分を除去する工程(フリーズドライやスプレードライ工程)で一部の成分(揮発成分など)が低減・欠損することが避けられないためです。加えて、満量処方で製造されていない場合もあります。煎じパックの場合、煎じた漢方処方を液体のままパッキングしますので、抽出された有効成分が減ったり、欠けることはありません。また、顆粒剤が飲みにくい患者さんは、液体である煎じパックの方が飲みやすいという方もいらっしゃいます。
漢方抽出機、煎じパック機の仕様・特徴
特徴:高精度なパック技術
- 1. パックの中に空気が入らないため、酸化による品質劣化を防ぎ長期保管を可能にします
- マイスターでは、煎じ薬をパックする際にパック内に空気が入らない技術を用いています。
沸騰している煎じ薬をそのままパックするため一般細菌の混入は認められず、更に空気が入らないため好気性の菌が繁殖することもありません。
細菌検査
大黄甘草湯の煎じパックを4パターンの保管状態で、それぞれ直後から90日後まで経過した際の細菌検査を行いました。
その結果、全ての検査において陰性(検出限界内)でした。
保管状態 |
冷蔵(10℃)/冷暗所(15℃)/常温(30℃)/
冷蔵(10℃)から常温(30℃)へ移動 |
検査日数 |
直後/10日/21日/45日/90日 |
- 2. 少量パックができ、小児用の煎じパックも作成可能
- マイスターは50mLから250mLまで10mL単位でパックの充填容量の設定ができます。通常の処方では80mLから120mL程度のパックを1日2包か3包服用するケースが一般的です。
しかし、80mLでも小児用には量が多すぎるということで、更に小さい50mLからパックができるようにしています。
これならお子様が学校に持っていき服用することもできます。
また、漢方入浴剤や薬膳スープなどで大容量のパックをしたい場合には最大250mLのパックが可能です。
- 3. 充填容量が安定
- マイスターは煎じ液の充填容量が安定しています。
煎じパックの1番のメリットはムラのない成分が均一な煎じ薬を服用できることです。
効き目の安定のためには、濃度ムラのない煎じ薬を同じ量ずつ服用し続けることが大切と思われます。
当院で処方する生薬は、ご自身で自宅にて煎じていただく方法と、院内の生薬煎じ分包機にてお作りした煎じパックをお渡しする方法(別途手数料220円/1日がかかります)よりお選びいただけます。診察時に担当医や受付までお気軽にご相談ください。