中国医学では体質を重視し、アレルギー物質があっても発症しないように体質を改善、特に五臓の機能改善を治療の目的としています。
中医学には、「肺と大腸は表裏関係にある」、「肺は鼻に開竅する」、「風を治療するにあたっては先ず血を治療する、血行が改善すれば風は自然に消滅する」など中医学理論があります。これらを、現代的に解釈すれば「大腸の病気と肺は関係し、さらに鼻アレルギーとも関係する」「皮膚粘膜の抵抗力は肺の衛気(抵抗力)と関係する」「血行がよくなればかぜ(アレルギー)は自然に消滅する」ということになります。そのような中医学の理論に沿って、さらに正しい弁証によってよい治療効果が得られるわけです。
当院は西洋医学を否定するわけではありません。重症の方はステロイドによるコントロールは大事です。病状が安定すれば、漢方薬と併用し、一層よい効果が期待できますし、また徐々にステロイドを減量させ、離脱するケースもあります。