不妊症でお悩みの方の中には、「すぐに妊娠したい」「3ヶ月で妊娠したい」などと焦るあまり、かえってご自身にストレスを与えてしまっている方もおられます。
こうしたストレスは妊娠に対して良い影響をおよぼしませんし、お体にも良くないと言えます。
焦るお気持ちはわかりますが、そうした心を和ませつつ、妊娠に向けてゆっくりと治療を進めていければと思います。
東文漢方クリニック・新橋では、中医学の弁証論治・弁病論治を合わせて漢方薬を処方することで、不妊症でお悩みの方々の力となります。
中国漢方だけでなく、エキス製剤や日本漢方も取り入れて、お一人おひとりに最適なものを処方します。
ただし、これまで当クリニックが不妊治療に携わってきて感じたことは、患者様お一人おひとりの状態に合わせて最適な量・種類を吟味して処方できる、生薬・煎じ薬の効果の高さです。
その方にぴったり合う生薬・煎じ薬を処方して治療を続けることで、妊娠率を高めることができると考えています。
患者様の状態によっても異なるため、一概に言うことはできませんが、少なくとも半年程度はみて頂く必要があると言えます。
患者様によっては、1年程度かかる方もおられます。
「不妊症には体を温めることが効果的」とよく言われ、もちろん、患者様のお体の状態によってはそれが効果的な場合もあり、冷えを改善するための漢方薬を処方するケースもあります。
ですが、「体の冷え」だけが不妊の原因ではありません。
その方の毎日の生活習慣や食事、ストレスなどに応じて、適切な方法を選択する必要があり、そうしなければ十分な効果は得られないと言えます。
「温めると効果的」と一辺倒に考えて、体を温め続けていると、実はそれが逆効果であったという場合もあります。
「体を温める=妊娠しやすくなる」とは限りません。
色々な方向から考えて、その方に合った方法を導き出さなければいけないのです。
なので、ご自身で判断せずに、一度当クリニックへご相談頂くことをおすすめします。
漢方による治療を始められた方の中には、「体が温かくなった」などの変化を感じられる方もいらっしゃれば、特に変化がわからない(感じられない)という方もいらっしゃいます。
変化がわからないという方にも効果を実感して頂くために、当クリニックでは診察時に色々な工夫をしています。
例えば、漢方による治療を始めることで、舌の色に変化が現れる場合があります。
治療前は黒っぽかった舌の色が、治療によって健康的な色に変化することがあります。それを患者様にもご覧頂いて、効果のほどを実感して頂くようにしています。
また、漢方による治療で子宮内膜が厚くなったり、ホルモンの値が良好になったりすることもあり、そうした西洋医学のデータからも実感して頂くようにしています。
こうした「体の変化の実感」は、きっと患者様の治療に対するモチベーション維持に繋がるのではないかと考えています。