不妊症でお悩みのご夫婦の中には、男性側が「自分は関係ない」と考えて診療に参加するのに積極的でないというケースもあります。
ですが、不妊治療はご夫婦の「共同作業」だと言えます。
たとえ自分の側に原因がなかったとしても、女性側だけに診療を受けさせるのではなく、ご夫婦揃ってお越し頂くことをおすすめします。
不妊治療は、少なくとも半年程度の期間をみて頂く必要がある治療です。
患者様によっては、それ以上かかるケースもあります。
このように長期におよぶ治療をずっとお一人で受けられていると、心が折れてしまって治療へのモチベーションが維持できないこともあります。
また、治療を続けても妊娠しないことで、プレッシャーを感じてしまう場合もあることでしょう。
こうした「心の焦り」は、決して良い結果には繋がりません。
なので、治療を開始する時はもちろんのこと、その後も治療のポイントでパートナーの方と一緒にご来院して頂ければと思います。
「早く妊娠したい」または「早く妊娠しなければ…」という焦りや、そこから生じるストレスなどは、お体の状態に悪影響をおよぼす場合がありますし、焦る心とは裏腹に妊娠にも良い影響を与えません。
そうした焦り・ストレスを少しでも軽減させるためには、やはりご夫婦が「妊娠」という1つの目標に向かって足並みを揃えることが大切ではないかと思います。
色々な事情がおありで、なかなかご夫婦揃ってのご来院が難しいケースもあるかと思います。
そうした場合でも、決してパートナーだけに治療を押しつけるのではなく、「自分も一緒に治療を受けている」というくらいの気持ちで臨むようにしましょう。