古来より中国では、漢方や鍼灸による眼科の治療が行われていました。特に隋・唐代で発展を迎え、宋朝の時代では緑内障などの外科的な手術も行われることがあったと古来の医書には記載されています。
目の症状は、体の内部の虚弱で起きる症状や、外気による影響などを原因として様々な症状を起こします。
体の状態を、気血や臓腑の虚実・寒熱などの角度から、弁証論治に基づき専門的に判断を行います。しっかりとした弁証論治の結果があることで、体により合った漢方薬を処方することが出来ます。
しっかりと系統立てて、漢方の診断方法が出来るのは病院やクリニックなどの医療機関だけです。漢方特有の脈診や腹診などは、医師が居る専門的に行える場所のほうが、より弁証論治の診断確率が高まりやすくなります。
漢方では、「肝は目を主る」と言われます。その「肝」は血を貯める機能や、体の気の流れを担保する機能があります。この肝の機能を低下させるような「血の不足」や「気の流れの滞り」が症状を起こす時もあれば、他の臓腑の機能低下によっても症状が引き起こされることがあります。
漢方治療以外にも、鍼灸の治療の併用も当院では可能です。
耳は、腎と関係があり、胆経・三焦経の経絡が流れます。また、鼻は肺と主に関係をしており、咽頭部は肝や胃などとも関係をしています。しかしながら、これらの臓腑や経絡以外にも多く原因があり複雑に影響をしあいます。
複雑な影響を明確にするためにも、弁証論治という中医漢方の専門的な診断と治療方針を立てて、体に合った漢方薬を処方する必要があります。