「不妊症の原因は女性にある」とお考えの男性の方も多いかと思います。
実は、そんなことはないのです。
不妊症の原因は、男女ともに同程度の割合であるとされています。
こうした認識がまだまだ不足していることから、不妊症でお悩みであったとしても、ご夫婦揃って不妊治療に臨まれるケースは少なく、まずは女性がお越しになり、問題がない場合には男性がいらっしゃるというケースが多いです。
男性の場合、平日はお仕事をされていて診察が受けにくいという事情もあるかと思いますが、不妊症の原因が男性側にあるケースも十分考えられますので、是非、ご夫婦揃ってお越し頂くことをおすすめします。
男性の不妊症の原因は様々で、主なものとして「造精機能障害」「閉塞性無精子症」「膿精液症」「勃起障害(ED)」などが挙げられます。
特に多いのが無精子症、乏精子症、精子無力症などの造精機能障害で、男性の不妊症の原因の約90%を占めるとされています。
そのほか、ストレスや飲酒、喫煙、肥満、薬の副作用、卵巣の障害・機能障害などが不妊の原因となるケースもあります。
精子を作る機能に問題がある状態です。
無精子症、乏精子症、精子無力症などがこれにあたります。
精子の通り道である精管が、何らかの要因により閉鎖または癒着しているために、精液の中に精子がない状態です。
前立腺または精嚢などで炎症が起こることにより、精液中に白血球が増加して、精子の活力が低下した状態です。
性交時に勃起しない、または十分に勃起しない、十分な勃起が維持できない、勃起しても射精できないなど、満足な性交が行えない状態です。
男性の方のライフスタイルに応じて柔軟に漢方薬を処方するようにしています。
例えば男性の場合、お仕事などがあるため、基本的には毎日服用しればならず、服用に少し手間がかかる生薬・煎じ薬を飲み続けるのは難しいケースもあるかと思いますので、まずはエキス製剤に鹿の角などの粉末をプラスアルファしたものを処方して、状態をみるなどしています。
それで効果が得られれば問題ないのですが、十分な効果が得られないようであれば、その時に生薬・煎じ薬への移行などを検討させて頂きます。