1週間前から発熱40度とのことで令和3年6月当院にてオンラインによる受診。
現在は38.7度、咳、胸痛、食欲不振、下痢、苔は白厚。生薬を組み合わせて7日分処方。コロナ検査を勧める。
7日後:
検査の結果新型コロナウィルス陽性。現在熱は36.5度。食欲が出た。
喉の痛み、咳、胸痛あり。苔は白厚。生薬を調整して14日分処方。
14日後:
たまに頭痛、顎下リンパ節に圧痛、熱は36.8度。咳、白い痰が増える、疲れやすい、舌は黄色膩苔、好転。
2週間毎に薬を微調整しながら服用を継続。
8月、熱は平熱に戻り後遺症もない。以前からあった飛蚊症、目やに、耳鳴り、便秘、肝斑、入眠困難などの不調も改善傾向へ。その後も調整のためご家族で通院を継続中。
30代の時、新築に入った後から、喉の違和感と喉の筋肉に痙攣が発症。アレルギーと診断。以降季節の変わり目に空咳。ステロイドは効くが吸入は効かない。耳鼻科で小青竜湯、六君子湯、麦門冬湯を使用したが効果が良くない。寒いところでの仕事や、気温が変わった時に咳が出る。今は一年中空咳、緊張すると酷くなる。痰は薄い。足の指が冷える。食欲あり、睡眠は22:00~5:30、寝付き良い。就寝時咳はなし。苔膩、色紫、裂紋。右脈:弦遅、左脈:遅沈。漢方エキス顆粒剤を組み合わせて処方。
3週間後:自宅では咳が出なくなった。後鼻漏がなくなった。電車の中での咳も減った。前回と同様に処方
半年後:毎年春頃に出る酷い咳が今年は出なかった。体調に合わせて微調整しながら継続中。
発作の時寒がる、手は触ると冷えてない。検査でMRI正常、脳波には異常がある。
中一時:37.5℃で解熱剤を点滴してから手に痙攣が起きた。白目が出る。翌日も痙攣。以降現在は毎朝痙攣(手足のみ)。意識ははっきりある。11歳初潮、周期正常。生理痛なし。睡眠:21:00~7:00。便通、食欲良好。
苔黄膩、色ピンク、潤滑。脉有力緩。漢方エキス顆粒剤を組み合わせて処方。
2週間後:この2週間痙攣が出なかった。便通、食欲、睡眠正常。前回同様に処方。
1ヶ月後:薬を忘れると痙攣が出るが服用すると出ていない。西洋薬を減薬。
現在:西洋薬と漢方薬で維持治療中。
2020年6月初診、糖尿病歴10年以上、両足浮腫、足首以下皮膚暗色、外皮潰瘍あり。
以前西洋薬で治療も効果なし。小便数が少ない、舌紅、苔白膩、脈滑。煎じ薬を処方。
1週間後、両足の浮腫変化なし。服用後違和感なし。煎じ薬を微調整。
服用開始から5か月、下肢の紫斑が改善傾向。足の浮腫みはほとんどなくなった。
全身状態が良い感じ。舌苔淡白、唾液あり、脈滑、煎じ薬を適宜調整しながら継続中。
昨年秋頃よりむずむず脚症候群で西洋薬を服用するも治らないとのことで2020年6月当院を受診。
舌はやや暗、左寸関弦脈、右寸関無力。煎じ薬を処方。
4週間後、体調はまあまあ。症状は変化なし、肝鬱。処方を調整。
8週間後、むずむずの回数が減少。舌淡暗、左関脈やや滑、右寸脈大、肝鬱脾虚。処方を調整。
12週間後、この2~3日むずむずの症状なし。中途覚醒あり。処方を調整。
14週間後、体調がいい感じ。むずむずの症状は出ない日もあり。睡眠はまあまあ。
フラミペキソール0.125㎎内服4錠→1錠に、リボトリール錠0.5㎎毎日→隔日に減薬できている。
潰瘍性大腸炎と診断され、授乳中であるため、西洋薬を飲みたくなくて、当院を受診。
来院時、血便、腹痛、睡眠障害あり、CRP:3.5㎎/dl
弁証より漢方薬を処方。
1週間後、腹痛軽減、血便がほとんどなし。
3週間後、下腹部に若干違和感があるものの、血便はなく、睡眠障害も改善。
1か月後、腹痛、血便はなく、CRPも正常範囲。
5年前より慢性前立腺炎と診断されて、西洋薬を内服されているが、症状の改善が見られず。時々、尿検査で白血球、赤血球を認め、また下腹部の違和感と精力低下を認めた。
弁証より生薬処方。
2週間後、下腹部の違和感、陰嚢の湿っぽい感じが改善。
4週間後、尿検査で白血球、赤血球が消失、精力の改善も認めた。
2か月後、定期尿検査も白血球、赤血球もなく、元気になった。
幼少時より自閉症と診断された。何か所かのクリニックに受診したが、治療法がなく、しかも同じ抑肝散を処方されたが、効果なし。来院時、「あ、あ」しか発語できなかった。
弁証より生薬処方。
1か月後、寝汗が改善。学習に集中力の改善を認めた。
2か月後、3文字まで発語できるようになった。以前、本を読む時に集中できず、先生から教えられるときも、マイペースでうろうろしたりして集中できなかったが、現在は、自分で絵本を読む1時間程度は集中できるようになり、先生が教える時もちゃんと座り静かに聴けるようになった。
10年前よりべーチェット病と診断された。免疫抑制薬、ステロイドを内服で病状が改善。その後、少量のステロイド内服で維持。しかし、口腔潰瘍を繰り返し、不眠、動悸、結節性紅斑、両上肢の痛みを認める。症状を改善したいため、当院を受診。
弁証より生薬を処方。
2週間後、動悸、睡眠が改善。
1か月後、結節性紅斑、上肢の痛みも良くなり、たまに口腔潰瘍がある程度。
2か月後、口腔潰瘍も再発なし。
その後、ステロイドを徐々に減量して、4月末で中止した。現在、漢方薬のみで全身状態がよく、病状の再発もなし。